小学3・4年自由自在で基礎学力を引き上げよう
自由自在は小学生や中学生向けの参考書として1953年から親しまれてきたロングセラー本です。
子どもだけでなく親の世代でもこれを使ったという方も多いでしょう。
このページでは学生時代に自由自在に親しんできたサイト管理人が改めて現在版を読み解きしながら、その特徴や難易度、効果的な使い方などについて語っています。
小学3・4年自由自在はどんな参考書?
小学3・4年自由自在は算数・国語ともにA5版サイズで384ページの参考書。
どちらも小学3年と4年で学習する内容をしっかりおさえています。
一部に小学2年生までに習った内容や5年生以上で習う内容も含んでいることから低学年までの振り返りや発展的な学習に触れる機会にもなります。
参考書としては問題数も多数含まれており、読むだけでなく解いて理解することができます。
小学3・4年自由自在には算数と国語以外に理科と社会もありますがこのページでは割愛します。
自由自在は
- 小学3・4年の学校で習った内容の復習
- 中学受験準備の基礎固め・総復習
のどちらにも対応しています。
自由自在の難易度は?
自由自在の表紙には「基礎からできる有名中学入試準備」と印刷されています。
「中学入試準備」という意味では入塾までの基礎固めとして自由自在は効果を発揮するのではないでしょうか。
中身を開けてみると、小学3・4年で習う内容が中心で多くの問題が載っています。基本から応用につながる問題ばかりですので各章をしっかり理解することができます。
自由自在算数では、章のおわりには「チャレンジ学習」が設けられおり、小学3・4年で習う内容を発展させたものや5年生で習う内容も収められています。
算数のチャレンジ学習が「国立・有名私立中学校の受験準備への力強い味方にもなっています。」と本のはじめに書いてあります。
本全体の中でそれほど多くのページを割いているわけではありませんが、チャレンジ学習を理解することで中学受験の算数に触れるきっかけにはなりそうです。
ただ、自由自在は小学校で習った内容の総復習で基礎を固めるのに最適な参考書です。
どちらかというと難易度が低い基本問題や標準的な問題のほうが多く載っています。
これらの問題を解き、すこし難しい問題も解くことで基礎固めを万全にすることができます。
自由自在を使った勉強のやり方
自由自在には各章の節ごとに例題とその説明がはじめに載っており、これをチェックしてから問題を解くというやり方です。
本の中に答えを書き込むスペースが少ないので、ノートを用意してそこに解答していくのがいいでしょう。
確認のための易しい問題を解き、類題・練習問題も解きます。その後に「力をつける問題」や「力をためす問題」もあります。
多くの問題を解くことによってその章や節の内容を理解し定着させる仕組みとなっています。
そしてひとつの節が終わったら次の節へ、その章が終わったら次の章へ進むうちに3年と4年で習う学習単元をしっかりとおさえることができます。
自由自在の効果的な使い方は?
自由自在を使う目的が小学3年と4年で習った内容の徹底理解なら第一章から最後までくまなく読んで問題をすべて解きましょう。
徹底理解して基礎レベルが強固になるのが自由自在なので、高学年の勉強でも中学受験の準備でもいい味方になってくれます。
自由自在は問題を解いて進んでいきますので、解いた問題の答えを見直すことが大切です。
まず、答えを書いたノートを見直しましょう。
採点すると正答と誤答に分かれます。
誤答した問題はなぜ間違えたのかを突き止めます。
その問題だけのケアレスミスなのか、理解不足なのか、どちらかだと考えられます。
わかるところ、わからないところをはっきりさせることができれば、わからないところ中心に対策すれば正解率が上がります。
そして誤答した問題は解き直します。
理解不足の項目の問題なら例題や説明文に目を通してから解きなおすと理解しやすいです。
その項目の類題・練習問題もいっしょに解きなおすことで理解が深まります。
また正解した問題の中に偶然正解できた問題もあるかもしれません。
そういう問題は解いている最中に問題文にチェックマークを入れておくと見直しの時に発見しやすくなります。
正解できたけれど理解があやふやなら、その問題も解きなおしましょう。
このような見直しをするとき自由自在は使い勝手がいいです。
中学受験を見据えた活用方法の例
小学校の復習のために自由自在を使うなら、2年間かけてじっくり使っていけばいいわけですが、中学受験の準備に活用するなら悠長に構えているわけにはいきません。
進学塾への入塾が小学3年2月とするなら、逆算してそれまでの間にどれほどの期間がかかるのかを把握する必要があります。
入塾テストまでに基礎学力に穴がない状態に持っていくには
- 一通り全ての章に取り組んでみる。
- 2周目は間違った単元を中心におさえる。
- 3周目にチャレンジ学習(算数)に取り組む。
といったことが必要です。
しかし、これでは時間がかかりすぎることも考えられます。
小学3・4年自由自在は算数・国語ともに300ページを超えます。
算数は16章まで、国語は8章まであります。各章に複数の節が分かれており、その節ごとに多くの練習問題が載っています。
これらをはじめから一通り解いていくだけでも相当時間がかかります。
中学受験の入塾テストまでに時間が限られている場合は効率のいいやり方で学習しなければなりません。
例えば
- 2年生までに習った章や節は省く。
- 練習問題をすべて解かず、その中から選んで解く。
などで時間を短縮することができます。
ただし、効率の追求には親御さんのフォローが必要です。
すでに学校で習った内容かどうかは子どものほうがよくわかっていますが、練習問題を子どもに選ばせるのはリスクがあるからです。
もし誤答の多い章や節があるならしっかりと時間をかけるべきですし、子どもは自己採点が甘くなりがちです。
親御さんが冷静に子どもの状況を見てわかるところ、わからないところを把握しておきたいです。
日頃から子どもの得意・不得意な単元の傾向を把握できていればいいのですが、そうでなかったら時間がかかっても省かずに一通り解かせて、採点も親御さんがおこなったほうが確実です。
今、小3の子どもに4年生の範囲もできるの?
小学3年生の子どもは4年生の学習内容はまだ小学校で習っていないのでできないのではないか?
たしかに小学校で習っていない場合、自由自在の解説だけで十分に理解して問題を解いていくのは困難かもしれません。
算数はもちろん国語もおなじです。
自由自在を学校の復習用として活用するのなら、すでに習っている範囲のみをピックアップして進めていけばいいでしょう。
とくに算数の自由自在は各章の各節に学年が載っていますので、4年生の章や節は飛ばしていくことができます。
この点は便利です。
国語のほうには学年が載っていません。習っていない漢字や熟語などが出てきて難しさを感じるかもしれません。
算数の自由自在に学年が載っていると書きましたが、「3〜4年」と書かれた節もあります。
これは3年生で習う単元内容を4年生でも習うということですが、3年生の知識がしっかりしていればそれを発展させた内容についても挑戦できるかもしれません。
中学受験塾へ3年生2月の入塾をお考えなら、4年生の国語の漢字が入塾テストで出題されることがありますので覚えておいたほうがいいでしょう。
また算数の4年生で習う内容であってもできる範囲で理解しておくと入塾後に役立ちます。
その他の自由自在シリーズ
小学生向けの自由自在シリーズは小学1・2年、小学3・4年、小学高学年があります。
小学1・2年は算数1科目のみ、小学3・4年と小学高学年は国語・算数・理科・社会の4科目が揃っています。
このほかに「小学高学年 自由自在問題集」もあります。
自由自在のお得な買い方
自由自在は書店でもネット通販でも買うことができます。
ネット通販ならスマホやパソコンで簡単に買えるので便利ですが、まずは書店で書籍の中身をチェックすることをおすすめします。
口コミの評判がいいからと安心して購入したものの届いて中身をのぞいてみたら、思っていたものと違っていたということはよくあることです。
サイト管理人は思っていたよりも問題数が多いという印象を持っています。
子どもといっしょに進めていくことができる参考書としても自由自在はおすすめできますが、想像しているものかどうかはやはり事前に調べておくといいです。
書店などでチェックしてみて購入という時はそのまま書店で購入してもいいですが、ネット通販ならポイントが獲得できます。
またクレジットカードで決済するとクレジットカードのポイントも貯まります。貯まったポイントは通販などの買い物で使うことができます。
これらのポイントはわずかなことですが、お得で賢い買い方といえます。
特にアマゾンではアマゾンのクレジットカード利用で多くのポイントが獲得できますし、アマゾンプライムの会員になると送料無料になったり翌日届くなど便利でお得な買い物ができます。
自由自在の購入はこちら
自由自在について
自由自在の初版が1953年というから終戦後10年足らずで出版、親世代が記憶しているのもうなずけます。そのうち3世代が手に取る日も近いのではないでしょうか。また出版している株式会社 増進堂・受験研究社は1890年に「岡本増進堂」として創業というからこれまた古い。現在の社長は4代目ということで現在では参考書、問題集など教育関係の書籍を手広く出版しています。小学生向けの書籍だけでも日々の学習、中学受験対策、学期末の復習などの問題集やドリルを多数出版しています。その中でも自由自在は変わらないサイズと充実した中身がこれからも脈々と受け継がれるとうれしいです。